起業して10年を経過しますが、東日本大震災の2011年3月11日を忘れもしません
東京ビックサイトの展示会の最中に被災し、その時から創造舎が始まったと言っても過言ではありません。
モノを売りたくても売るものがないことの辛さと虚しさを痛感しました。
起業当時のテーマであるモノづくりとして、創造舎のオリジナル製品グリストラップの蓋「すべらん蓋」のパイロットモデルがスタートしたのです。
2016年 関西外食ビジネスウィーク にて
創造舎は創業当時から一貫して行ってきた業務として、多店舗展開されるFC本部の依頼で、全国の電話番号取得からネット回線の手配から工事(店舗電話からビジネスホン)
近年はWiFiモバイルルーターをすべて一括で請け負っております。
そうしたつながりから飲食店などの現場の管理としてソリッド社のネットワークカメラを創造舎のカメラ商材として販売してきた中で、その「すべらん蓋」の製品化へのヒントがあったのです。
飲食店の厨房に入るとグリストラップの蓋がほんとに油でツルツルで、私の革靴では、蓋の上はもはやスケートリンクそのものでした。時には、
実際にすべって転んだこともあったのです。
今まで鉄製の蓋は、厄介なことに掃除のたびに開け閉めしなければならない、重くて開けると蓋の裏側は赤く錆びており、ベタベタで、おまけに中は残飯や油などの汚れで腐敗臭がひどく、従業員やアルバイトの皆さんは清掃の中で一番憂鬱なのだそうです。
夜間のカメラの工事での現場立ち合いで閉店後に店長がグリストラップの掃除をしながら愚痴を漏らしていたのを思い出し、軽量面、強度面、耐久性を満たしたハニカム素材でグリストラップの蓋を創ろう!
と決意したのです。
3年の実証実験を経て「すべらん蓋」商標登録を行ないネットデビューしました。
NTTのOBとしては是非働き方改革に取り組み、子育て最中の主婦の方に就労機会も持ちたいとすべらん蓋チームで事業を立ち上げました。
従来のICT事業の売り上げを維持しながらすべらん蓋の販売実績も上げていくという、
2足の草鞋を履き、事業継続させるのも零細企業の宿命であり楽しみでもあります。
代表取締役社長 小林 秀樹